先月、今年の県大会があり、役員として参加しました。
少林寺拳法に関わる方ならご存じですが、今年は4年に1度の世界大会の年。
その関係で全国大会は開催されません。
自分の県は、以前一度だけ地区ごとの発表という形で世界大会の年を行ったんですが、
さすがにやりにくかったようで、今年は全国中学生大会の選手選考のみという
話で最初は計画してました。
ただやはりここでも問題に上がったのが、ここ数年の拳士数の減少傾向。
ということで、小学生も含め、小中学生を対象とした、
縮小した形で県大会を開催することになりました。
自分の方はいつものように、大会の写真記録担当ということでした。
まぁ時間も余裕があり、また例年の半分のコート数ってことで、
そんなにしゃかりきにならず、余裕を持って業務を行うことが出来ました。
また今年の試みとして、模範演武、基本修練の指揮、またアトラクションの技法紹介は、
全国でもトップクラスの、高校拳法部の高校生が担当。
小中学生にとっては、良い刺激になったんではないでしょうか。
やはり大人がやるよりも、近しいお兄さんお姉さんが技法を見せる方が
良い目標になるはずです。
ただ気になった点が2つほど・・・ これがテーマですが。
小中学生のレベル、かなり上がっています。おそらく各所属で修練を積んできたんでしょう。
ただ反面、気合が小さい演武、安全運転かな?
全力を出していないような演武が多かったように思います。
一言で言ったら、少年部や中学生らしい活発な演武ではなかったこと。
失敗しても良いから、気合も動作も全力・・・って方が良いかなって思います。
もう一つは、団体演武。
自分も以前の所属で指導していたけど、確かに団体演武ってのは難しい。
特に、単演と相対の組み合わせ、個々の技法と集団としての協調性
審判から見ても、評価が難しいところがある。
ここ近年だと、申し訳ないけど高校生や大学生の団体演武って、
「魅せる」ためなんだろうか、傍目にはマスゲームのように
構成の中で複雑な隊形変化を繰り返すってのが増えてる。
それが中学生、小学生にも行うようになってきてる。
まぁ自分の県だと、インターハイの団体演武で毎年上位入賞の高校があるけど、
今年の県大会、特に中学生にその高校の構成のコピーじゃないか?
って感じる団体演武が多い・・・というより、ほとんどそう。
まぁ複雑な隊形変化を、運歩って評価でアピールしたいってのは分かるけど、
やはり小中学生、まずはひとつひとつの技法をしっかり行うってことが
大事だし、それをしっかり評価しなきゃならないんじゃないかな。
それこそ、開祖が警鐘を鳴らした「技法を芸として売る」のと同じじゃないかと思う。
大会としては成功だけど、ちょっと複雑な心境になったのも事実。
まぁもしかしたら、自分の考えってのは古くさいのかも知れないけど。